岸壁

岸壁を見るとき なぜだろう 安らぎを感じる

打ちつけてしまったら身体は裂けてしまいそうなのに

落っこちてしまったら死んでしまいそうなのに

ただ自分では捉えきれられないほどの

時間と重さが閉じ込められているような気がして

なぜか 心が安らいでしまう

 

岸壁のような

どうしようもないような歴史の蓄積や

死んでしまえば楽になりそうな現実のまえで

ほんのすこし 安らぎを感じる

心が溶けるようなあなたの笑顔をみたとき

あなたがどうしようもなく悲しそうな顔をしたとき

あなたに強く抱きしめられたとき

あなたが静かに横をむいたとき

......。

それでもわかってる それでも

安らぎなどとは程遠い

岸壁に打ち付けられるような夜を

突き刺してくるような夏を

 

思い出のなかにばかり生きてしまって

出会いも別れもすべて枯れることなく

ずっとずっと波が押し寄せてきている

いまわたしの身体に

あまりにおおらかな風が吹いている

それでもわかってる それでも

 

그래도

 

不意に死んでしまいそうになる夏の夜に

わたしひとりを おいていく海原に

はなびらを散らす

それでも

 

 

花弁

どんどん ひどい顔に なっている

きっとひとには 醜く うつってる

腫れぼったいような 重い瞳

ほそぼそとなっていく するどい一重

色を失い散る はなびら

 

胸いっぱいに 死の香り

まごうことなき きみの翳り

たった ひとり分のだるい体重で

足がまっすぐ伸びなくて歩けない

道端に落ちた はなびら

 

ああ

風よ ひとよ 散りゆく白さよ

なにも どれも 

そんな 荒れ狂わないで

ちゃんとめぐっていないはずの

わたしの血が

ぷしゅっとあふれた はなびら

 

あああ

かわいくない 顔面には似合わない

なんか 今日は

なみだ かわいそうだ

こんなままじゃ だめだと

言い切ってくれない海で

青い空に舞い散る はなびら

YOUNG STATEMENT 5/20

 

 

宜野湾からコザで途中下車して、コザからお家まで帰っている。バスだ。1時間ぐらいはもう乗ったけど、あと1時間ぐらいはかかりそう。気が狂いそう。でもバスの前の席の人も、後ろの席の人も、1時間前からメンツ変わってないけど、気が狂っている様子もない。本当は頭を振りまくったりしたいんだけど、落ち着いてすわっとこうとおもう。

 

最悪、イヤホンもパソコンもない自分を、最近はひどく無力におもう。自分に閉じこもりがちなんだ。コザで1冊本を買ったけど、車酔いしてしまうからやめる。困った結果、スマートフォン。さっきまで書いてたものを消して、新しくいま書いている。

 

京都から沖縄に完全に移って2週間が経った。本当にしんどかった。まだしんどい。自分の「生活」の拠点が完全に沖縄になったということ。沖縄に来てからずっと、「生活」の拠点なんて、曖昧にしてきていた。自分の身体が、自分の場所だと言い聞かしてきたし、本当にいろんな島に行ったりもしていた。だから「旅」としてすごしていた沖縄が、急に「定住」「移住」という感覚になったのに困惑したし、「定住者」「移住者」としての自分がいまだしっくり来ていない。それでも自己紹介では、「今、名護に住んでいます」などと言ってしまう。

 

この2週間いろんな人に言われたいろんな嫌な言葉が自分に残っている。いまこの文章を読んでいる、あなたをも傷つけてしまうかもしれないことを承知で、書き起こすことを許して欲しい。

 

 

 

うみくん(こう呼ばれるたび死にたくなる)5/16

「べつに、ほかのひとたちもうみくんって言うでしょ」(そういうことじゃない)5/15

「自分の自信のないことなんか書かなくていい...それは日記や」(無茶苦茶や)5/17

「〇〇に似てる」(わたしはそれが嬉しくない)5/20

 

 

 

書き出しながら、あまりにも瑣末なことに思えてくる。涙も出ない。だけど、こんな言葉たちにいちいちはー死にてーとなっていたのだから、わたしはとてもしんどかったんだとおもう。

 

そういえばそうじゃない言葉、あたたかい言葉もたくさんうけとったんだということを思い出した。

 

 

 

(会えて)本当に嬉しいんです」5/20

「うーみーさーん、(沖縄から)出る前に会えてよかったー」5/20

「韓国で会えたら空いましょうね」5/20

「新しい感性と知性なのに、紙媒体嬉しい」5/20

(肩をさすりながら)大丈夫...?5/19

「本当によく調べて作っているね」5/19

「素敵」5/19

「あの子(うみの友達)と感性似てるね」5/18

「うみさんの言ってることわかるよ」5/18

 

 

 

本当は水曜以前のことも思い出したいんだけど、正確には思い出せなくて。

 

ただ、本当に怖いのは、あたたかさを失うことではなくて、あたたかさをを感じられなくなることではないだろうか。あたたかさを失うことを「死」と置き換えてもいいかもしれない。本当に怖いのは「死」ではなくて、というよりはむしろ「死」を「死」として感じられなくなってしまうことだとおもう。

 

この数日間、あまりにもなにも感じることができていなくて、本当に自分が傷つくのが怖くて、不意に傷つけられることが怖くて、感性を閉じてしまっていた。感性を閉じた自分は、街を歩いても、日々何も感じない自分になっていた。

 

今日、振り絞るように言葉を伝えようとしていたひとや、心を開こうとしてくれていたひとを、バスの中で反芻するように思い出していた。不意に傷つけてしまったのではないだろうか。ダメな人になっている自分を脱ぎ捨てたくなった。まずは、ありがとう。

 

まだバスはあと30分くらいは乗ってないといけなさそうだ。バスを降りてからのことはわからないけど、笑っていたいとおもう。珍しく長い文章書いた。よんでくれてありがとう。

遠い手紙

どうせわたしはだめだから

自分にずっと 言い聞かせ

散って行った時間

去って行ったひと

よりかかって歩けなくなっていたんだ

 

誰かに期待もしないくせ

誰かに期待を求めても

作り笑いひとつ

目と目をふたつ

合わせられなくなっていた

 

折れた傘と穴が空いたサンダル

食べずに残した冷蔵庫の晩御飯

自分の体重だけがのしかかる身体で

狭いひとりのこの部屋から

 

「おはよう」が好きなひと

「おやすみ」が欲しいぼく

ねむれない森をこえた太陽

星座と別れ また宙を燃やす

 

旅の途中のきみだから

流れ星にはならないでくれ

帰り眠る家が見つかるまで

手紙をこめた紙飛行機

心の空 風になりとんでゆくわ

 

 

 

獰猛な退屈

仰仰しいタイトルをすまん。おひさしぶり。ブログはあんまし書きたくないというか、ネットにあまり言葉を書かなくなったけど、それでもコミュニケーションしたい意図の表れ。ブログを書くに至り候。

 

ぽちぽちと過去のブログを振り返ったら、2月にも情熱が消えそうぴえんとか書いていて、今の自分ともわりとかさなり、おおん、という気持ち。おおん。案外、こうやって残しておくのはいいことなのかもしらん。

 

いま、7ヶ月ぶりに関西に帰ってきてる。7日間。あまりに久々なんだけど、感慨というよりは、過去の自分の方がちらちらと思い出されてくる。なんというか、稚拙な自分、自分たち。今ではいろんなことを乗り越えた、なんていうつもりはない。でも獰猛な退屈を吹き飛ばしてはいる気がする。

 

今ではすこしは大人になれたかなとか思ったりする。わかんないけど。相変わらず役所に行くのは苦手だし、歯医者もまだ行ってない。でもすこしは、自分でしないといけないことと、他の人と関わることの境界だったりが、見えるようになった気がする。わかんないけど。

 

そして、あと数日で関西とお別れになる。あきさみよー。お別れに来た。ここにあった縁を一旦、切ろうと思ったから。縁切りの旅。だからと言って切りきれないんだろうけど。かつての獰猛な退屈に包まれていた日々に未練はない。お別れだ。

 

ま、そんなこんなで、あまったるい関西滞在。もう少ししたらREBOOT。まだまだこれから、したいこといっぱいだからね。帰る場所はいつも、海。ではまた。

 

情熱

こんばんは、うみです。いまは220日の236分。めっちゃ夜中。ブログというか、ことばをかくのもひさびさです。パソコン出せばいいのに、出す元気がなくてスマホで書いています。めっちゃ夜中。

 

 

2月にはいって、うみさんはすこし壊れてしまった気がします。おもえばずっと、からだの調子がわるくて困っているのですが、いろいろきもちやこころがぼろぼろになっているのにずっと気づいていて。なんというか、泣けない。いままではなみだだったりが守ってくれたのですが、ここ数日、なみだも出ない。炎はきえてしまったのかな。

 

 

自分のなかの「できない」サインがあまりにおおくて、最近いろんなことができていない。できていないことばかりがたまる。循環がとまるなかで、自分のからだやこころがあまりに重くなっている。みたいな、日々です。困った。

 

 

風邪をひく。全身がかゆくなる。食欲が皆無になったり、爆発したりする。こころの苦しさがからだに出ていて、困る。

 

 

花がみたい。まずはすこしでいい、花がみたい。そう思いながら、種を植える毎日。でももう種を植えてもどうしようもないほど、人間の足元は終わってしまっているのか。それともわたしの種が腐ってしまっているのか。

 

 

あんたすこし疲れてないか。顔を見ただけで友達にそう言われた。わかっている、疲れている。どうにか笑いたいけど、笑えないのが苦しい。情熱が消えてしまっては、寂しさが顔を出す。自分がこわい。言いたいことを言えるようになりたかったのに、いまでは傷つけることがこわくて、言いたいことをなにもいえなくなってしまった。ここから脱するにはどうしよう。さがしなおしています。

風邪(300字)

風邪ひいてもうた。もともと風邪ひきやすい人間やのに、半年ぐらい引いてなかったから、ラッキー強くなったんかなとか思ってたけど、そんなことなかった。熱はない、けど鼻喉耳とかが死んどる、アーメン。明日は朝から行かないといけないところあるから、ちゃんと直さなあかん、ラーメン。いろんなことを思っている。今そのひとつひとつは大爆発するようなマグマとはなっていない。けど確かに自分に流れとるし、そのうち爆発する日が来るかもだけど、こんとええな。簡単にいうと、インターネットでわしを引っこ抜こうとするやつらに困っとる。けどまだいい。多分。ラーメン食べたい。美味しいやつ。ラーメン食べに行ける友達ほしい。ほいじゃな。